ある優しき殺人者の記録を見ました

映画を見ることが大好きなのですが、最近友人にオススメされて『ある優しき殺人者の記録』という映画を見ました。
以前にもお気に入りの映画批評ブロガーさんがかなりの高評価をしていたことで名前だけは聞いたことがあったのですが、なかなかテーマが重そうで見るに至らなかった映画でした。
しかも私は基本的に洋画か邦画しか見ないので韓国の映画はあまり見たことがなく、慣れることができるかもすごく不安でした。

ただちょっと調べてみると監督は白石監督という日本人の方で、この映画は日韓共同の作品ということがわかりました。
実際に映画の中には日本人のキャストもたくさん登場しています。

ジャーナリストのソヨンのもとに幼馴染だったサンジュンから突然連絡が入ります。
ただサンジュンは現在18人連続殺人犯として逃亡中の身であり、10歳の時に精神病院に入院して以来あったことがない幼馴染でした。
サンジュンはソヨンに真実を話す代わりに日本人のカメラマンを連れて自分の指定するマンションへと呼び出し、そして自分がなぜ殺人を犯したのかを話し始めます。
その話は到底理解できないものでしたが実際に不思議なことが続けて起こり、サンジュンの言う奇跡は信憑性を持っていきます。

はじめは確実にサンジュンはただの頭のおかしい猟奇殺人半にしか見えず、サスペンスものとして見ていたのですが続けて起こる様々なホラー要素にオカルト映画なのかとさえ思ってしまいました。
80分間ワンカットのドキュメンタリー風に撮影しているのもあってかなりの緊迫感があり、サンジュンと日本人カップルが対峙するシーンは本当にドキドキして息をのんでしまいました。
そしてその日本人カップルがかなりキャラが濃く、一筋縄ではいかないところがこの作品の中でかなり魅力的なポイントになっていると思います。

終始最後はどうなるんだろうと不安でいっぱいで、なんだか狭い部屋に自分が閉じ込められたような気分になりましたがそれだけこの映画に入り込んでしましました。
ラストはかなり意外な展開を迎えましたがそれも含めて見れて本当に良かったと思います。
私は白石監督の作品は今まで何も知りませんでしたが、これを機にすべての作品を見てみようと思っています。

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