やっぱり肥満は万病のもとだった

最近身体の調子が悪い、とは私の祖母の口癖なのですが、最近、頻繁に使うようになってきました。

家族で一番、いや、うちの家系で一番元気なのではないかと親戚中から煙たがられていた祖母も、やはり年齢には勝てないか思っていた矢先、何もかもがぶれて見えて歩けないと、這うように歩き始めました。

早速、母が祖母を連れて近所の眼科に連れていき、検査を受けたところ、何の異常も見つからないとのこと。そのため、ストレスによるものではないかとの医師の見解に納得ができず、その近くにあった脳外科に連れていきました。MRIの検査でも異常は見つからず、結局、投薬もされないまま自宅にしょんぼりと帰ってきた祖母は、数時間前よりもさらに状態が悪く、前がしっかり見えないと泣き崩れていました。

老化がこんなに早く進むなんてとショックを受けていたのもつかの間、ちょっと休めば治るだろうと、いつものようにおやつをほおばる祖母を見て、しばらく様子を見ようと思いました。

どんな状況であっても、健康で、特に食に対して貪欲な祖母が、わたしと両親の自慢でした。

目が悪くなっても、食欲さえあってくれれば、元気にこれからも長生きしてくれるのではと家族会議で話し合ったものの、やはり、無理は承知なのですが、いつまでも健康で元気でいて欲しい。そう思ったわたしは、遠方の大きな病院に祖母と家族全員でその診断結果を持って行ってみました。

そして、同じ検査を再度受け、眼科、脳外科、内科と診察を受けた結果、今後は内科に通院するようにとの指示があり、週に一回、通うことになりました。

最初は薬を処方するけれども、高齢者なのであまり体に負担になるような薬は出したくないとの医師の判断で、食物療法を取り入れるようご指導をいただきました。

野菜を中心としたもので、炭水化物や糖分や塩分を控えてといった内容を話し始められたため、もしやと思い問い詰めると、肥満が原因でこのような状況になっているとのこと。

肥満が原因なんておかしなことをと思ったのですが、とにかく祖母の元気な姿をまた見たいという一心で、食材を買いこみ、調理に、簡単な体操にと励んだ結果、すぐに目の状態は治り、心身ともに元気な祖母に戻ってくれたのです。

週に一回、通う病院では、もうあと何キロ痩せましょうと言われ、家に帰れば、好きなおやつが代用品のおやつに替わり、かえってストレスが溜まって病気になりそうだという祖母を尻目に、家族全員同じメニューの食事をするおかげで、少しダイエット効果が現れてきています。


本当に、肥満は万病のもとだったんだと目の前にある祖母という実証を見るにつけ、今までの食生活を改めて、面倒だけれども健康に良い食生活をのため、大量の食材と今日も闘います。

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